眠っていたデータから新たな付加価値を
山形県
宿泊市場動向
2026年(令和8年)は、山形県の霊峰・羽黒山にとって12年に1度の「午歳御縁年」にあたる。出羽三山では、羽黒山が午歳、月山が卯歳、湯殿山が丑歳とそれぞれ干支に縁年があり、その年に参拝すれば12年分の御利益が得られると伝えられてきた。鶴岡市・庄内エリアの宿泊施設にとっては数年に1度の集客機会だが、メトロエンジンリサーチで集計したOTA公開価格データを見ると、ADR(平均販売価格)と売切率の動きはエ...
京都府
エリア・施設分析
京都府の客室単価が高水準で推移している。メトロエンジンリサーチのデータによると、2026年5月の府全体ADRは¥45,700と前年同月比+20.4%、6月も¥40,100で+16.4%と、東京都や大阪府を上回るYoY成長率を示している。とりわけ4月は¥50,300と、ほぼ¥50,000台に乗せた。本稿では、葵祭(5/15)前後の日次価格をミクロに解剖し、60年に一度の「丙午年」と神馬信仰という文化...
香川県
新規開業・供給
2027年夏、世界的な高級ホテルブランド「マンダリン オリエンタル」が瀬戸内エリアに3軒のリゾートホテルを順次開業する。高松・直島・第3の拠点(未公表)を結ぶ「プライベートヨット周遊型」という日本初の試みは、地方のラグジュアリーホテル市場にどのようなインパクトをもたらすのか。本記事では、メトロエンジンリサーチのデータと観光庁統計をもとに、瀬戸内3県(香川・岡山・広島)のADR推移、瀬戸内国際芸術祭...
東京都
2026年4月24日、東京都豊島区は住宅宿泊事業法に基づく定期報告義務違反を理由に、15事業者23施設に対する1年間の業務停止命令を発出する方針を発表した。区としては初の措置であり、観光庁が2026年度に稼働を予定する違法民泊OTA排除システムの「前夜」に位置付けられる象徴的な事例である。本稿ではメトロエンジンリサーチの公開価格データと官公庁統計を組み合わせ、豊島区を含む23区のホテルADRが20...
季節・イベント
2026年9月、11年ぶりに「シルバーウィーク(SW)」が復活する。9月19日(土)から9月23日(水・秋分の日)までの5連休は、敬老の日(9/21月)と国民の休日(9/22火)、秋分の日(9/23水)が土日と連結する希少な暦の並びによって成立する。前回の出現は2015年、次回は2032年とされており、ホテル業界にとっても約10年に一度の特異点となる。さらに9月24日(木)・25日(金)に有給を取...
指定なし
観光庁の2026年度予算は1,383億4,500万円と前年度比2.4倍に膨張した。財源は2026年7月から1,000円→3,000円へ引き上げられる国際観光旅客税(出国税)で、年間税収は約1,500億円規模となる見込みである。掲げられたキーワードは「オーバーツーリズム対策」と「地方誘客による需要分散」だが、本記事ではメトロエンジンリサーチの宿泊価格データから47都道府県のADR格差を可視化し、口で...
業界トレンド
2026年に入ってから、ホテル各社による朝食料金の改定発表が相次いでいる。ANAクラウンプラザホテル釧路が大人2,200円から3,300円へと一気に50%引き上げたのを皮切りに、広島ワシントンホテル、ホテルグレイスリー札幌、大磯プリンスホテル、名鉄小牧ホテル、広島インテリジェントホテルアネックスなど、グレード・地域を問わず2026年1月〜4月に値上げ告知が集中している。これは2023〜2024年に...
食材費・人件費の高騰により、ホテル朝食の原価率は「2,200円プランで120%」とも報じられている。一方、宿泊客が支払う「朝食プレミアム」(朝食付きプランと素泊まりプランの差額)は、その原価高騰に追随できているのだろうか。本稿では、メトロエンジンリサーチが収集する公開価格データから71,602組の同一ホテル・同一日・同一客室タイプにおける朝食有無ペアを抽出し、ホテル業態別・主要4都市別に「朝食プレ...
大阪府
福岡県
国土交通省・観光庁は近年、インバウンド消費の単価向上と地域への経済効果拡大を狙い、ナイトタイムエコノミー(以下、NTE)の推進政策を継続的に拡充している。令和6年度の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」では、夜間時間帯を活用した特別体験コンテンツが二次公募で244件、一次公募と合わせて多数採択された。一方で、政策が施設運営や立地選定に「実需」として接続しているかどうか...
2026年7月に「コンラッド名古屋」が開業し、ヒルトンの最上位ブランドが東京・大阪・京都以外の地方政令市へ本格進出することが話題になった。一方、外資系ホテルチェーンの両雄であるマリオット・インターナショナルとハイアット ホテルズ コーポレーションは、まったく異なる戦略で日本市場を攻略している。マリオットは122軒・15ブランドという圧倒的な規模で全国の地方リゾート地まで網羅し、ハイアットは22軒・...