眠っていたデータから新たな付加価値を
指定なし
業界トレンド
食材費・人件費の高騰により、ホテル朝食の原価率は「2,200円プランで120%」とも報じられている。一方、宿泊客が支払う「朝食プレミアム」(朝食付きプランと素泊まりプランの差額)は、その原価高騰に追随できているのだろうか。本稿では、メトロエンジンリサーチが収集する公開価格データから71,602組の同一ホテル・同一日・同一客室タイプにおける朝食有無ペアを抽出し、ホテル業態別・主要4都市別に「朝食プレ...
東京都
大阪府
福岡県
エリア・施設分析
国土交通省・観光庁は近年、インバウンド消費の単価向上と地域への経済効果拡大を狙い、ナイトタイムエコノミー(以下、NTE)の推進政策を継続的に拡充している。令和6年度の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」では、夜間時間帯を活用した特別体験コンテンツが二次公募で244件、一次公募と合わせて多数採択された。一方で、政策が施設運営や立地選定に「実需」として接続しているかどうか...
2026年7月に「コンラッド名古屋」が開業し、ヒルトンの最上位ブランドが東京・大阪・京都以外の地方政令市へ本格進出することが話題になった。一方、外資系ホテルチェーンの両雄であるマリオット・インターナショナルとハイアット ホテルズ コーポレーションは、まったく異なる戦略で日本市場を攻略している。マリオットは122軒・15ブランドという圧倒的な規模で全国の地方リゾート地まで網羅し、ハイアットは22軒・...
観光庁は、宿泊旅行統計調査の精度向上を目的として、令和8年(2026年)1月分調査から標本設計上の層化基準を「従業者数」から「客室数」に変更したことを公表した。本変更は、月次の対前年同月比に「見直しの影響が含まれる可能性がある」と公式に注記される、実務上きわめて重要なメソドロジー変更である。本稿では、観光庁公式発表の制度的背景を整理したうえで、メトロエンジンリサーチが保有する全国の宿泊施設母集団デ...
宿泊市場動向
観光庁は2026年度の早い段階で、無届けの違法民泊を予約サイトから排除する新システムを稼働させる方針を打ち出した(トラベルボイス・2025年11月28日報道、日本経済新聞・2025年11月13日報道)。住宅宿泊事業法・特区民泊・簡易宿所という3形態の管轄縦割りを越えて、観光庁・厚生労働省・自治体のデータを単一の照合基盤に統合する点が、これまでの民泊規制とは一線を画す。本記事では、このシステムが想定...
新潟県
千葉県
季節・イベント
2026年夏、日本の音楽シーンを代表する3大フェスティバルが順次開催される。FUJI ROCK FESTIVAL '26(7月24〜26日/新潟県湯沢町・苗場スキー場)、SUMMER SONIC TOKYO 2026(8月14〜16日/千葉市美浜区・幕張)、そしてSUMMER SONIC OSAKA 2026(8月14〜16日/吹田市・万博記念公園)である。本稿ではメトロエンジンリサーチが集計する...
夏のビーチ需要は、各エリアの「海開き宣言」から一気に立ち上がる。本記事では、2026年の全国主要ビーチの海開き日を時系列に並べ、メトロエンジンリサーチの公開価格データを用いて、海開き直後にADR(平均客室単価)と売切率がどのように動くかを定量的に検証する。沖縄・九州・関東・東北の4エリアで「海開き日のシグナル」「海の日3連休のピーク」「梅雨明け宣言とのタイムラグ」を整理し、ファミリー予約が動き始め...
新規開業・供給
2026年5-6月、メトロエンジンリサーチが把握する範囲で計13件・1,149室のホテル・宿泊施設が開業する。沖縄・大阪・北海道・京都といった主要観光都市に大型シティホテルやビジネスホテルが集中する一方、年間475件のうち247件(52%)が貸別荘という構造の中で、地方拠点における中型ビジネスホテルやシティホテルの登場が際立つ。本記事では、この5-6月の開業集中を地理的分布・構造・既存ADRに対す...
神奈川県
兵庫県
沖縄県
2026年は日本のクルーズ市場が転換点を迎えている。三井オーシャンクルーズの新造船「三井オーシャン藤」、商船三井クルーズの「三井オーシャン富士」、新生「飛鳥III」、そしてMSCベリッシマやダイヤモンド・プリンセスといった海外クルーズ船が日本各港に頻繁に寄港する。「寄港地ホテルにとって、クルーズ前泊・後泊需要は新たな収益源になるはずだ」── これは業界で広く語られてきた仮説である。しかしホテルバン...
旅行スタイル
「部屋に入った瞬間に子どもの目が輝く」――客室内に滑り台やアスレチック遊具を備えた、いわゆる「遊べる客室」が、ファミリー層の宿選びにおいて確固たるカテゴリを形成している。本稿では、メトロエンジンリサーチが追跡する公開価格データと宿泊者口コミデータをもとに、こうした体験型ファミリールームを擁するホテルの価格水準・需要強度・顧客満足度を業界視点で検証し、差別化施策としての収益貢献を考察する。