眠っていたデータから新たな付加価値を
エリア・施設分析
宿泊市場動向
2024年1月1日に発生した能登半島地震から1年4ヶ月が経過した2026年5月時点において、被災地の宿泊市場は地域ごとに著しく異なる回復軌道を描いている。和倉温泉では再開施設数が地震前の26軒から11軒にまで戻りつつあり、平均客室単価(ADR)も地震前水準の85〜90%を回復した。一方、輪島市・穴水町では現時点でメトロエンジンリサーチが追跡できる稼働施設はそれぞれ1軒・0軒に留まり、市場としての本...
東京都
京都府
文部科学省は2024年12月12日付の通知で、貸切バスや宿泊施設の確保が困難な集中期を避け、修学旅行の実施時期を柔軟に検討するよう全国の教育委員会に呼びかけた。それから約1年半が経過した2026年6月時点、京都府のADRは¥40,100、東京都は¥34,800と、いずれも前年同月比で2桁の上昇を記録している。本記事ではメトロエンジンリサーチのデータをもとに、修学旅行のメインシーズンである5〜6月の...
京都府の客室単価が高水準で推移している。メトロエンジンリサーチのデータによると、2026年5月の府全体ADRは¥45,700と前年同月比+20.4%、6月も¥40,100で+16.4%と、東京都や大阪府を上回るYoY成長率を示している。とりわけ4月は¥50,300と、ほぼ¥50,000台に乗せた。本稿では、葵祭(5/15)前後の日次価格をミクロに解剖し、60年に一度の「丙午年」と神馬信仰という文化...
大阪府
福岡県
国土交通省・観光庁は近年、インバウンド消費の単価向上と地域への経済効果拡大を狙い、ナイトタイムエコノミー(以下、NTE)の推進政策を継続的に拡充している。令和6年度の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」では、夜間時間帯を活用した特別体験コンテンツが二次公募で244件、一次公募と合わせて多数採択された。一方で、政策が施設運営や立地選定に「実需」として接続しているかどうか...
神奈川県
兵庫県
沖縄県
2026年は日本のクルーズ市場が転換点を迎えている。三井オーシャンクルーズの新造船「三井オーシャン藤」、商船三井クルーズの「三井オーシャン富士」、新生「飛鳥III」、そしてMSCベリッシマやダイヤモンド・プリンセスといった海外クルーズ船が日本各港に頻繁に寄港する。「寄港地ホテルにとって、クルーズ前泊・後泊需要は新たな収益源になるはずだ」── これは業界で広く語られてきた仮説である。しかしホテルバン...
静岡県
熱海市は、明治期以降「東京の奥座敷」として栄えてきた日本有数の温泉観光地である。バブル崩壊後の長期低迷を経て、2010年代後半からSNS時代の若年層・F1層を中心に観光客が再増加。コロナ禍からの回復を経て、2024年度の宿泊客数は306万人台を回復し、平成30年度(309万人)の水準にほぼ並んだ。本稿では、メトロエンジンリサーチが追跡する熱海市内の旅館76施設・2,508室を対象に、施設分布、客室...
福島県
ふくしまデスティネーションキャンペーン(以下、福島DC)が2026年4月1日に開幕してから、ちょうど1ヶ月が経過した。同時に福島県は宿泊割引キャンペーン「また来て。割」も走らせており、JR東日本と県、自治体、観光事業者が一体となった大規模な誘客プロモーションが進行中である。本記事では、メトロエンジンリサーチが集計したOTA公開価格データをもとに、福島県内の宿泊市場が実際にどう動いたのかを4〜6月の...
福井県
石川県
2024年3月16日の北陸新幹線金沢〜敦賀延伸開業から、本記事執筆時点でちょうど2年余りが経過した。福井県には日本政策投資銀行試算で年309億円の経済波及効果が見込まれ、開業前年の2023年から開業初年の2024年、2年目の2025年、そして3年目を迎えた2026年に至るまで、福井市・敦賀市・小松市・金沢市の宿泊市場は劇的な変化を遂げてきた。本稿では、メトロエンジンリサーチが収集した4都市の月次A...
千葉県
拓匠開発グループは、千葉市中央区の千葉公園前に、同市初※をうたうブティックホテル「THE TSUBAKIMORI Hotel & Residence」が2026年5月7日に開業する。JR千葉駅から徒歩10分の立地に、客室26室とビストロ、バーを備え、成田空港や都内から訪れる旅行者の新たな滞在拠点を目指す。 館内は千葉公園の景観を取り込んだ設計とし、4階レセプションでは千葉都市モノレールを間...
北海道
本州が梅雨に沈む6月、北海道だけはホテル価格が上昇する——。メトロエンジンリサーチの集計によると、2026年6月の北海道ADRは前年同月比+11.9%と力強い伸びを見せ、とくにニセコ・知床といった自然体験型デスティネーションが牽引役となっている。本記事では、北海道6都市(札幌・函館・小樽・富良野・ニセコ・知床)と本州6都市(東京・京都・大阪・福岡・名古屋・広島)のADR分布を比較し、梅雨回避需要が...